機械には、寿命がある。
日本中から、シンプルな汎用の加工機械が消え去っている今、
残っているのは、NC制御補助の付いた汎用加工機械ばかりだ。
で、何処の町工場も、NC制御旋盤とか、多軸旋盤、MCばかり購入した。
でも、この手の加工機械は、プログラムと治具を用意すれば、
初心者でも使えるから、
作業者を育てるのに金と手間が掛からないのが、利点だ。
だから、無理して高い機械を購入するが、
減価償却出来ないトコも多いから、
新品を買って長く大事に使うトコと、、
中古品を仕入れて、騙し騙し使うトコの二つに分かれる。
新品を買って、長く大事に使うトコは良いんだ。
メーカー呼んで、精度維持とか、整備を繰り返すからね。
でも、中古品を仕入れて、騙し騙し使うトコは問題が多い。
中古品を買うのでも、
レトロフィットして分解整備・摺動面の精度回復するトコなら問題は無いが、
寿命を迎えた加工機械をそのまま持ってきて、壊れたら修理を繰り返して、
そのまま使い続けるトコなんだ。
見掛けは、一杯加工機械を持っていて、景気が良さそうだが、、
精度が出ていない寿命を迎えた加工機械で加工中だから、
直角に加工出来ていない部品が陸続と生み出され続けている訳だ。
某メーカーに言わせれば、
摺動面タイプのMCで寿命が15年でしょ?
1日6時間加工で、週5日稼働で、、15年ですから、
多パレットの連続加工する奴なら、5年でメカ部分が壊れ始めますよ、、
精度は、重加工するかどうかですよねぇ、、
だから、小径フライスの高速加工を推奨するんでしょうが、
サンドビックみたいに、取り代一杯掛けて、高送りで加工してたら、
LMガイドの新しいMCなんざ、5年で、、終わりますよ、、、
そして、寿命を迎えた筈のMCが、業者にって、流通を始めている。
最近じゃ、メーカーも重整備してくれるトコは無くなって、
狂ったフレームの修正すら出来ないトコが少なく無いから、、
本当は、摺動面やLMガイド部を重整備して、
ターカイト貼り直し・LMガイド修正交換して流通すべきMCが、
そのまま次のトコに持って行かれる訳だ。
電気部品の寿命より、機械精度寿命の方が早く終わるが、
精度寿命は、傍からは見えない、見えにくい、そこをうまくついた悪徳商売が横行している、、
倒産・廃業した工場から、
ハゲタカの如く機械精度寿命が終わった機械を回収しては、
儲かるだろうな、、そして、
困るのはそんなMCで作られた部品を組み立てさせられる組立工程。
まぁ、加工機械の精度管理しているトコは多くないから、、
レベル出しの数字教えて、主軸の精度教えて、、メーカーの記録あるでしょ?
まぁ、こんな事を言って、対応出来ない・対応しないトコは、
この手の可能性が高いというか、、、
こんなトコに、基幹部品を外注するんじゃ無いぞ!
したら、メーカーとしちゃあ、終わりだからな。
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