2015年4月21日火曜日

綺麗に摩耗しないLMガイド世代のマシニングセンタに物思う

多くの鉄工所・工場でモノを削っている主力機械にマシニングセンタがある。

モノを削って、キリで穴を空け、タップでねじを切り、リーマで穴を仕上るが、

この20年は、生産加工技術の低下と言うか、コストダウンで、

面で荷重を受ける摺動タイプから、

平面ベアリングで荷重を受けるLMガイドタイプになってきた。

大型のプラノミラーとかを使える人間が居なくなり、

面を仕上げるキサゲ技術を有する人間を育てられなくなって、

何よりコストダウンだ!と、簡単に作れるLMガイドに置き換えてきた。

基本は、マシニングセンタの設定された使用期間が短くなって、

安ければいい!という、安かろう、悪かろうな加工機械になってしまった。

で、LMガイドは寿命があって、じわっと摩耗する、、これはベアリングの宿命。

で、LMガイドモデルの想定寿命から推定すると、

某メーカーの場合は、精度を確保出来るのは、5年だろうか?

平田機工の社長が言う、精度が要らない部品を削るメーカーは、

昔から精度低下が凄いので、元から長持ちせずに

簡単で精度不要な部品専用!に転用されるまでに期間が短いのだが、

LMガイドがキチンと摩耗しないから、前と後ろで摩耗の具合が全然違う。

従って、マシニングセンタのY軸が異常に傾いて、調整では追いつかない。

まぁ、5年で終わる機械、10年持たせたんだ、、褒めてくれよ。

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