2014年10月24日金曜日

もはやサービスする原資を失った輸入車ディーラーに物思う

外車の仕切りはどんどん上がって行った。

国産車のディーラー並の仕切りになってしまうと、

常識の斜め上を行くトラブルの対応をする原資や余裕が無くなった。

同時に、世界中の富裕層が上昇し、

中間層が減少し、少し余裕のある人々は減少を続けてしまうと、

格差拡大という一言で片づけられる中間層の縮小になってしまう。


その中で、国産車の値段は上がり続け、

外車の値段は下がり続けた。

デフレの日本では値段を下げて消費を刺激するしか無かったのだから、

同時に進行した円高と言う追い風が、外車の価格引き下げを加速させた。

GMの内外価格差を解消すると称したオペルの販売促進策は、

他社に追従を強いて、外車の値下げを方向づけた。


その中で、昔ながらの手厚いサービスをしてきたディーラーは、

その原資を失い、カツカツの経営に移行していった。


利益圧縮は、薄利多売への移行を必然としていたのに、、、

老舗のディーラーはそれを良しとせず、

古手のオーナー達はそれを拒絶した。


その中で、本国から派遣されてきたインポーターの経営者達は、

本国と同様の販売スタイルを取ろうとしたが、

同じ商品(≒車)を見ながら、その視点はまったく異なっていて、

その印象の対立を相互理解によって解消しようとすればまだ良かったが、

その結果、多くのブランドは老舗ディーラーを自滅させて、

薄利多売と言う基本の王道へ移行中である。


しかし、トヨタのカンバン方式を学び、海外進出した日本メーカーの部品を採用し、

底上げされた部品品質の恩恵を享受して品質が向上はしたものの、、

そこはそれ組立する行為は、従前のままなのである。


日本人の斜め上を行く過激な行為が想定外の品質トラブルを連発させ、

その原因追及がどれだけ難しいかは、

日本車メーカーの担当の方ならば同意していただけるであろう。


その原因追及に要するコストを勘案すれば、

インポーターは理由をつけて頬ッカムリするしか無いのかもしれんが、

泣くのは購入者であり、満足する事など出来ないけれど、、


多くのブランドが、従前のヒエラルキーより、下へ移行しているのだから、、、

サービスには対価が必要であり、

支払った金額のうちディーラーの原資が減少しているのだから、

まともな対応を期待しても、無駄なのである。

だから言うのだ、、車はメンテを買うモノだ!と、、、


そこは分かっているから、

買った方も傷口が広がらぬウチに手を打つように促していたのだが、

そこはそれ、貧すれば鈍したディーラーに、そこらの機微が分かる筈も無いか、、

しかし、インポーターは利益を圧縮せずに確保し、

日本人と日本のディーラーから搾り取った利益を本国の計上して、、

従来の植民地経営思考から抜け出せないのだろうな。

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