2019年5月25日土曜日

技術の伝承に物思う

というか、ハイ、どうぞ!と、言ったら出て来る?

そんな、捉え方で、モノづくりを把握するしか無いのだろう。

管理職は、技術的な技能的なバックグラウンド無く、

目標を立て、管理・監督し、支配下の人員を使役する。

故に、管理職は管理能力だけあれば良い。

というか、そうしなければ、人材育成コストが上がった今、

経営が成り立って行かないんだが、


哀しい事に技術開発は専属部門に特化していき、

そこで必要とされる技術は社外外注に頼らざるを得ない。

そうなってくると、技術・技能は不要になって逝くから、

システム的に誰でも出来る技能にまで簡略化して、

その結果は、海外生産へ直結していくんだな。

実際に商品の進化は多くの技術を廃れさせるんだ。

火造りバイトを知るのは、現在の八十代以上だろ?

ろう付けバイトを作って居たのは、同じ世代だよな、、

手研ぎという技術も廃れちまった、

特殊な加工をしない限り必要無いが、その手の加工には必須だからねぇ、

その結果、誰でも、何処でも、モノを作れる素地は完備されたんだって事を、理解すると、、、

システム造って貰って、その通りにすれば、モノは作れるという大丈夫だから、社内自製せずに部品は全部外注し、組立て試験して発送!という業態が確立した今、

経営から見れば、技術・技能を社内で維持するのは、無意味だから、伝承なんか、意味が無くなった。

お馬鹿な経営陣は技術・技能は、連携している事を理解せずに取捨選択するから、、

これだけ残しても、意味が無かった、、という事になっちまっているんだよな。

例えば、今の牧野フライスはその典型で、きさげ技能を伝承して、3年で速成技能者作れます!と豪語しているけれど、計測器に出るレベルの仕事じゃ、無理なのは分かっちゃいるけれど、今じゃLMガイドのベースだから、なんちゃってキサゲで十分だからと、従事者達は達観したんだろうな。

逆から見れば、LMガイドを採用しなければ作れない程に、社内技能が低下した訳で、もうプレーナーは捨てたろ?プレーナーを維持出来ず摺動面を仕上げられないから、誰でも作れるLMガイドになった訳で、摺動面なら30年は持たせられるのにLMガイドは5年か、、

長期間維持稼働出来ると、儲からないから、耐久消費財から消費財への転換は会社としちゃ正しい。

その結果、誰でも、設計出来れば、後は部品を組み合わせるだけの商品が世にあふれる今、

技術は伝承する意味が無くなり、レアケースとしてのみ残って行く事になった。

例えば漆の補修は、大物は日本で一軒、大物の漆器というと3メーター四方八方サイズ、例えば唐津くんちの山車そのものな、あれの補修・塗り直しするのは、日本でも一軒しか無いよな。
唐津で作ったが、200年の時の流れの中で、地元生産したモノを維持管理出来なくなっちまったんだ。

小物も輪島当りが全部一手に引き受けて居る、、逆に言えば漆器の補修は間隔が長すぎて、漆器は補修するモノという知識すら失われたから、各地の漆器補修者は廃業するしか無くなった。

量産品は簡略生産品に落とし込み、技術・技能を廃していかねばならない。

逆に言えば、何処でも作れるから、生産コストの安いトコで海外生産すれば良いのさ、、

結論しましょ、金さえ払えば、何でも出来るから技術・技能は伝承する必要無し!

だから、復讐の為に、外国逝って、モノづくりして、元の会社を潰そうと頑張って居る年寄りが一杯居るんだよ。


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