一番びっくりした事、
ミニのA型エンジンなんだが、面研してくれん?と、持って来られた代物を見て、
英国のフライス職人達は死滅し、歪まくる加工をトランスファーで行って居たのか、
そう思ったら、トヨタの1Gエンジンのアルミヘッドも歪んでいた。
日産のA型も歪んでいた。
鋳鉄ヘッドは、あの頃でミニ位しか残って居なかったんで、
「何するんじゃ?」
「面研、、2ミリ位は削りたい、、」
「平研でや?」
「フライスで削ったら、面研ちゃあ言わん、、、でも、、、最初捨て研して、」
「フライスで?こんくらいあったら、引っ付くな、、2ミリ追い込んでみい、、やってみらんと、わからんからなぁ、、、」
という、鉄工所のオヤジとの会話を思い出した。
平研で2ミリ追い込む、、実際には2.5ミリ追い込んで、、何時間掛かったか?
この後、面研依頼時の貢物という名の依頼料は、焼酎2本に跳ね上がった。
ついでに、オーバーホールしていたんでブロック上面も面出の為に平研した。
こっちも捨て研しての面研だ。つまり上下面を研磨して、精度出しをした事になる。
カムシャフトタイミングがずれるので、3ミリ鉄板をシャーリングで打ち抜いて、
スペーサ―を何枚も作り、これもちゃんと平研した。
ミニのチューニングは、これにトヨタのプッシュロッドを持ってきて、
いろいろあったけれど、、、
この時、鋳鉄ブロックの変形というモノに驚愕させられ、捨て研の重要さを、、
そして、共擦りする事の恐ろしさを知ったと言って良い。
後には、ブロック上面の大幅削り込みへ進んでいったけれど、、、
ピストン流用、カムチェーン詰め、実際にはTRDでブロック上面削り込みを指示していた。
タップサイズの変更とか、クランクキャップを強化する部品を作ったりとか、
強度アップを狙い、部品を作り、
でもその基本には部品の平坦度に基づくものがある事は間違いない。
精度を極めて行ったその結果に、あの感覚が得られるのだと信じたい。
こちらの御仁がアルファのアルミヘッドを共摺りしておられる。
私はこのアプローチを全面的に支持する。
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